今回の熊本地震では多くの犠牲者が出ており、心よりお悔やみ申し上げますとともに、一日も早い復旧を祈念いたします。
大型ショッピングセンターにおける爆発事故はとても痛ましい出来事でした。亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。犠牲者が出てしまったことは大変残念でしたが、3千人もの来訪者を無事に避難させることができたのは、普段から避難訓練を真剣に繰り返していた(おそらくルーティン化していた)成果だろうと思います。改めて当該企業のご努力と責任感に感銘を受けました。
しかし避難所となるはずの公立学校体育館にはいまだエアコンが完備されていない現実を突きつけられたのはショックでした。こればかりは予算ありきなので、地方公共団体ごとのばらつきがあるのは致し方ないことです。とはいえ、国土強靭化という重要な政策もあるので、可及的早期に全国一律で手当てしてほしいと願います。公立学校の体育館にエアコンが完備されている比率が全国平均でわずか3割というのは、エアコンなどないのが当たり前であった私の小学生時代から半世紀過ぎて何も進歩していないことになります。
副首都関連法案が可決された直後の大地震でしたが、島根県知事が、副首都以前の問題として、東京が被災したときにどれだけの予算と時間をかけて復旧・復興するのかという議論がすっぽり抜け落ちているという趣旨のご発言をされたようですが、私自身もその論点がすっぽり抜け落ちていて、島根県知事のご指摘は本当にごもっともだと思いました。
一般に防災・減災の考え方として、まずは自助(自分の身は自分で守る)、共助(近くの人で助け合う)、最後に公助(公的支援を受ける)という順番になっています。しかし、その順番はこれだけ自然災害が頻発するわが国においては、ただ弱者を切り捨てているだけに感じられます。
今回の熊本地震を経験して、日本には絶対安全な場所が存在しないのだから、副首都をつくること自体がリスクを増幅させる結果になってしまうのかもしれないとさえ思いました。現在想定されている、特定の道府県にしか経済的恩恵をもたらさないようなやり方で、副首都構築に巨額の費用をかけるくらいなら、日本中の公設避難所をまず全面的に整備してほしいと思いました。