1966年に書かれた著書(但し「まえがき」と「序章」はそれぞれ1985年と2004年に加筆)とは思えない、まさに今、現代社会において起こっている出来事をそのまま描写されているところに真の凄さを感じます。
この本の存在は以前から知っていましたが、大企業のトップなど一部エグゼクティブ向けの高邁な内容に違いないと勝手に思い込んで敬遠していました。しかし実際に読んでみると、週末の4時間程度を充当すれば読了できるボリューム、かつ、自分なりに置き換えて理解できる内容で、不朽の名作とはこのような本をいうのだなというまさしくお手本のような本でした。
ただ、「まえがき」からいきなりノックアウトされました。いわく、「普通のマネジメントの本は、人をマネジメントする方法について書いている。しかし本書は、成果を上げるために自らをマネジメントする方法について書いた。ほかの人間をマネジメントできるなどということは証明されていない。しかし、自らをマネジメントすることは常に可能である。(1985年加筆/以下省略)」
詳しい内容は、実際に手に取ってご覧になるのが一番ですし、おそらく読み手の年齢、バックグラウンド、職業等でこの一冊の本であっても、各々興味のある章や刺さる文章が大きく異なってくると思われる本なので、これ以上深入りはしませんが、経営者はもちろんのこと、すべての働いている人にとって読む価値のある著書と思います。
まえがきの、まさに第一センテンスから私には衝撃的でしたが、「成果をあげる能力は修得できる」という著者のことばに同時に励まされました。もっと若いうちに読んでおけばよかったとも、還暦がみえてきたいまだから理解できるのかもしれない、とも思いました。
参考図書 引用文献:P.F.ドラッカー 経営者の条件 上田惇生訳 ダイヤモンド社