早く見てみたい斬新なモノクロパッケージ

よく行く近所のスーパーの店頭チラシが、明らかに自社プリンターでの印刷物(片面・カラーコピー)と思われるものに切り替わりました。従来は、両面の光沢印刷で紙質もなかなかのものでしたが。ナフサ不足(政府のお言葉を借りれば、流通の目詰まり)の影響に違いありません。印刷コストがおそらく爆上がりしてしまったのでしょう。チラシ製作費は内部コストかもしれませんが、その高騰を吸収し続けるのは民間の営利企業には到底困難と思われ、商品価格にも早晩反映されるはずです。

スーパーのチラシ一枚をとってもその前後には膨大な作業と企業努力が存在するであろうことは想像に難くありません。数週間前から販売企画し、仕入れ発注をかけ、適正な販売価格を精査し、速やかにチラシを作って(おそらく今回はやむなく社内でコピーして)、チラシが有効となる日には、前日夜間や当日早朝から商品の値札を差し替えて、店頭に商品を陳列する。おかげさまで企業はもとより、消費者も満足する。そんな市民の生活を支えておられるエッセンシャルワーカーと呼ばれる方々の日々のご尽力には本当に感謝しています。

大手スナックメーカーが主力製品のパッケージをモノクロに切り替えると発表しました。私は趣味でモノクロ写真を撮るので(しかも学生時代から使っている40歳のアナログカメラでわざわざ)、モノクロのデザインは斬新で素敵だと感じ、早くモノクロパッケージを見てみたいと思っていますが、官邸関係者から「売名行為」という評価がされたとか。

売名とは「自分の名前が世間に知れわたるようにと努めること。見栄や利得のために名声を広めようとすること。(引用文献:精選版 日本国語大辞典 小学館2006)」だそうですが、超有名企業がわざわざこんなことで売名する意味がこの企業にとってあるでしょうか? 

問題は市民の生活とは遠くかけ離れた場所で生活している政治家の方々の感覚のズレにあると思います。まさかお忍びで買い物に出かけるわけにもいかないでしょうから、ある程度は仕方ないとしても、しかるべきポジションの人にしかるべきタイミングで必要な情報提供がなされていないのではなかろうか、(意識的か無意識か不明ですが)トップはトップで聞きたくない話や情報に耳をふさいでしまっているのではなかろうか、などと勘繰らざるを得ないのは、非常におそろしいことです。

とはいえ、ナフサも原油も必要な量が世界全体で足りなくなっているわけではなく、この無駄な戦争さえ終われば、(エネルギー生産拠点の戦争被害はゼロではありませんが)供給は元通りになるのでしょうから、すなわち価格は大きく下がるのでしょうから、もうしばらくの辛抱と思います。

そして、民間営利企業の純然たる企業努力には心から敬意を表しつつも、これまでは当たり前だったが実は無駄だったかもしれないものを社会全体で削減するいい機会として前向きに捉えるしかないと思いました。

管理人