黒潮大蛇行終息の兆し エルニーニョ現象も現状なし

気象庁が5月9日に発表した「7年9か月ぶりに黒潮大蛇行が終息の兆し」と各種報道による、「今夏は猛暑が落ち着くのではないか」との予想に大いに期待します。https://www.jma.go.jp/jma/press/2505/09a/press_kuroshio_path.html

同じく気象庁発表によると、エルニーニョ現象もラニーニャ現象も現時点では起こっていないようです。ペルーではエルニーニョ現象で大雨が降り、特にペルー北部に甚大な被害をもたらしていたので、今年は少し安心できるのかもしれません。https://www.data.jma.go.jp/cpd/elnino/kanshi_joho/kanshi_joho1.html

ペルーの首都リマ市は南緯12度36分、エアコンのないアパートに4年間暮らしましたが、暑くて眠れないことはありませんでした。よく誤解されるのですが、リマ市は高地ではありません。標高は80メートルほどでした。そして緯度の割に涼しいのは、南極から北上するフンボルト海流のおかげです。

他方、秋から春にかけて(南半球なので6月が真冬)は、ほとんど太陽がでない曇り空の下で暮らすことになります。冬の最低気温は8度くらいだったと記憶していますが、湿度100%なので温度のわりに寒く感じます。

フンボルト海流のおかげで、ペルー沖には豊富な漁場が広がっており、日本でも手に入らないほどの大きなウニや、ヒラメ、ホタテなど、海産物には困りませんでした。日系人のオーナーのとあるレストランでは、メニューにヒラメの活きづくりまであったりしました。ただ、現地の人には非公開で、個室のみでの提供でした。ちょっと残酷だということで。お国柄です。

曇りがちな天候ゆえか、発展したのはガストロノミーです。レストランはどこへいっても美味で、かつ日本よりはお手頃なお値段です。先住民のもっていた感性豊かな食に、スペイン人、イタリア人、アフリカ系、中国人、日本人等の移民がもたらした食文化がほどよく混ざり、豊かな食文化を発展させています。個人的にありがたかったのは、アルコール飲料を持ち込んでもコストがかからない点でした。抜栓料という概念が少なくとも私が暮らしていたころにはありませんでした。

災害が発生しないことをただただ祈るばかりです。

カテゴリー: 時事問題 パーマリンク