「世の人は我をなんとも言わば言え、我がなすことは我のみぞ知る」京都の寺田屋にある石碑の言葉ですが、いい言葉だと思います。坂本龍馬のような偉人になることは絶対無理であるとしても、その心持ちだけを勝手に拝借して、日々の励みとすることくらいは、大目に見てもらえるかと思いつつ、折に触れ思い出します。
士業の世界では業歴の長い人がリスペクトされますが、業歴の長い短いによる上下関係はありません。個人事業主としての立場は100%対等です(もっとも、その先輩からお給料をもらっていたり、日常的に指導を受けていたりすれば、話は別でしょうが)。
行政書士としてのデビュー=社会人としてのデビューであればともかくも、普通はみなさん、ぞれぞれ社会人としての相応のヒストリーやストーリーが伏流・底流し、士業である自分が全てなのではなく、「士業としての仕事もできる」面々です。その意味で、いろいろなバックグラウンドを持つ同業者のみなさんに会えるのはとても刺激になります。
それでも、誰にも気兼ねせず、我が道を行く贅沢を味わえるのは、リスクを取った個人事業主の唯一にして最大の醍醐味です。