都内ではソメイヨシノが満開を迎え、お花見シーズン真っ盛りです。素晴らしい日本を一番感じることができる時かもしれません。短い間だからこそ価値があります。海外駐在中は、桜を愛でることができる時期に日本にいることはほぼなかったので、いまはより素晴らしさを感じます。インバウンド観光客が桜を目当てにくるのはよくわかります。
ところでスペインにも、桜のような花を咲かせる木がありました。アーモンドです。遠目に見ると桜と見紛うほどそっくりでした。アーモンドも桜と同じバラ科なので。ただ、お花見という習慣は少なくとも私が住んでいた頃のスペインにはなかったと思います。まず、公園など屋外でお酒を飲むこと自体が禁じられていましたし。ちなみにサッカースタジアムもアルコール飲料は禁止でした。(今はどうか知りません)
メキシコには中南米特有の紫色の花を咲かせる大木がありました。ハカランダです(より一般的に通用しているのは原産地ブラジルの名称であるジャカランダでしょうか。多分スペルは一緒で発音がスペイン語とポルトガル語で異なるだけ)。この花は満開になってから散るまでの期間が長いので、2か月くらい楽しむことができました。紫色の花はとても美しかったです。メキシコも屋外での飲酒は禁止でした。そもそもぼーっとお花を見ていると身の危険もありました。車窓やオフィスからの眺めが一番美しかったです。ゴルフ場の中で咲いているお花は安心してぼーっと眺めることができました。
ペルーでは、400年くらい前にスペイン人が植えたオリーブの木々が生い茂るオリーブ公園が自宅近くにありました。移住してきたスペイン人が望郷の念に駆られながら、オリーブを栽培し、オイルを絞ったり、実を食べたりしたのだと思います。いずれにしても屋外で飲酒することは禁止でした。何か特別なイベントがあるときに限定して、屋外飲酒は許されていました。ちなみに、メキシコとペルーでは選挙の前(たしか48時間)はレストランやスーパーでのアルコール飲料の販売が中止されます。投票日に酔った民衆が暴徒化しないようにという趣旨だったと記憶しています。
住んだことのない他の国の事情は全然知りませんが、おそらく屋外で自由に飲酒できる国は少数派ではないかと思います。日本が安全で、マナーエチケットが素晴らしいからこその特権なのですね。その自由はずっと守りたいと、桜を見ながら感じます。