ブラジル編リオデジャネイロの強盗につづき、チリ編
2017年5月チリのワイナリー巡りを企画しました。ペルーの首都リマからチリの首都サンチャゴまで夜行便で移動してホテルに荷物をおいて、早朝からサンチャゴ市内観光に出かけました。旧市街の町並みはさながら欧州の田舎で雰囲気的にも安全そうでした。
しかし、ちょっとした気の緩みが態度に出てしまうものです。旧市街を歩いていたところ、家族ともども変なにおいのする液体を何者かによってかけられました。いわゆるケチャップ強盗です。前方からは、「服が汚れているから拭いてあげよう」と若い男が近づいてきます。二人組以上だったのでしょう。もちろん、「触らないでくれ」とはねつけて、近くの博物館に逃げ込みました。
いわゆるケチャップ強盗の手段は、衣服の汚れを拭く隙に、カバンや財布を奪っていくものなので、こちらの体に触れさせなければ被害は起こりません。幸い、すぐに逃げ込む場所があったので救われましたが、もし前後左右を取り囲まれてしまったら、ちょっと怖い思いをしたかもしれません。
財布を奪われるなどの直接的被害こそなかったものの、来ていた衣服は使い物にならなくなり、比較的安全と勝手に思っていた初めてのチリに到着していきなり出鼻を挫かれた思いから、家族もすっかりテンションが下がってしまいました。仕方なく、近くのデパートで衣服を調達したので、経済的には被害がありました。
翌日には気を取り直して、サンチャゴ近胞のワイナリー観光に出かけて、美味しいワインをいただきました。日本に輸入されているチリワインの種類は限られるので、日本ではなかなかチリワインの実力を知ることが難しいかもしれませんが、上質なワインもたくさんあります。その昔、スペインなど欧州から移住してきた先人たちが、強く深い望郷の念に駆られながら、ワイン作りに励んだのでしょう。
この旅行ではすっかりチリを嫌いになってしまった家族も、2年後、日本への本帰国前最後の旅行先としてイースター島に行ったことで、チリに対する印象は大きく改善して満足して日本へ本帰国しました。


およそ30年前のことですが、チリの新人銀行員の日々最初のお仕事は銀行強盗に備えて護身用ピストルに弾丸を込めることだったとか。”南米では”比較的安全と言われているチリでも油断すれば、私のような目に遭います。でも、緊張しすぎるのも良くありませんから、何事もバランスです。ちなみに、私は11年海外に暮らして、このような目に遭ったのはブラジルとチリでの旅行中の2度だけで、実際に住んでいた3か国(スペイン、メキシコ、ペルー)では幸い、全くトラブルに遭いませんでした。住んでいたからこそ気を付けていた部分も大きいのですが。