世界45か国を観てきた行政書士が作りたいBCP(事業継続計画)番外編

BCPから話題がそれますが、日本ではほぼ経験する可能性がないケースをご紹介します。

ブラジル リオデジャネイロでの経験

コパカバーナビーチと言えば、多くの人がイメージできる場所ではないでしょうか? リオデジャネイロ観光のハイライトです。私は年末年始をリオデジャネイロで過ごしたある年の夏(南半球なので12月は真夏)、コパカバーナビーチを夕方歩いていました。

夕食を食べたレストランで、「このレストランからホテルまで徒歩で戻るのは危険ですか?」とわざわざ尋ね、「気を付けて」というオーナーの言葉を前向きに捉え、絶対やめた方がいいとは言われなかったので、徒歩15分から20分の場所にあるホテルへと歩き出しました。

ホテルに近づいたところで、右の道路わきに1人の男性が座っていました。その男性の前を通り過ぎると、なぜか私のあとをついてきて、「おい、お前の靴をよく見てみろ。ウ〇コがついているぞ!」と話しかけられました。そんなわけはないと思いながら足許を見ると、確かについています。それもなぜか左足の甲でした。フェイク汚物でした。勘の良い人は、ここまで読めば何が起こったかお分かりですね。いわゆるソフトタイプの強盗です。

靴をきれいにしてやるからというありがたいオファーを受け、「無碍に断って拳銃がでてきくるとヤバいな」と判断、応じました。左足の靴磨きが終わったので、支払いをしようと料金を訊ねると、「30ドルだ。」と言われ、ここも下手な交渉は辞めておこうとおカネを渡そうとすると、「それは片足分。60ドルよこせ。」と。完全に圧迫的な態度に出てきたので「これは本物だ」と認識し、素直に60ドル差し出しました。靴はたしかにきれいになりました。

しかしプロの仕業でした。右側に座っていて、私が通り過ぎたほんの一瞬に左足の甲にフェイク汚物を付ける技です。幸いにおいは全くしなかったので(靴磨きも自作自演ですから、においまではリアルにしたくないのでしょう)事なきを得ましたが。海岸での観光に、そもそも革靴なんか履いて出かけるべきではなかった。サンダルだったらこんな目には遭わずに済んだと、妙なロジックで自分を慰めつつ、命の危険まではなくてよかったと安堵しました。これも今となっては、南米旅行の醍醐味と整理しています。

やはり大切なことは、地元の人の声を素直に受け入れることです。地元の人はわざわざ観光客を不安にするようなことは言いにくかったのでしょう。しかし「気を付けて」の本当のニュアンスは、「やめた方が良い」にきっと等しかったのです。旅行中だし、年末年始のビーチだし、多少は気が緩むことも仕方ないですが、ただでさえ悪目立ちする東洋人が日暮れ時に歩いているのは、まさに鴨葱であったに違いありません。

幸いこの程度で済んだので、私はブラジルを嫌いになることはなく、いろいろ面白くむしろ好きな国でした。リオデジャネイロの町はとても風光明媚で非常に気に入りました。リオのカーニバルでサンバチームがパレードする場所は、実物を見ると短くて少しがっかりしましたけど。もうおそらく機会はなさそうですが、できるなら再訪したい町のひとつです。

ブラジルでは、リオデジャネイロのほか、ブラジル最初の首都であった大西洋の古都サルバドールや、イグアスの滝、商都サンパウロももちろんめぐりました。驚いたのは、ブラジルでは流しのタクシーに乗ることができたことです。???ですね。Uberタクシーも現地に暮らす日本人のお知り合いが普通に使っていました。国によっては、タクシーの運転手がフェイク(強盗がタクシーを奪って営業している)であることも起こりえるトラブルです。このお話の続きはまた別の機会に。日本ではUberと言えば食事デリバリーですが、世界的に見ると一般的なのはタクシーではないでしょうか?

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