都内の有名なあるラーメン屋さんに初めていきました。以前から一度行ってみたかったのですが、年齢的にラーメンをしょっちゅう食べることは難しく、2~3か月に一度の頻度にしているため、今回は開店前に行ってみて、もし大行列だったら見送るつもりでしたが、幸い6~7人しか待っていなかったので並んでみました。
11時の開店でお店からスタッフさんが一人出てきて、並んでいる客から食券を受けとり、店内にいる2名のスタッフさんにオーダーを伝えます。ラーメンといえども、普通盛り、大盛り、チャーシュー、ワンタン、煮卵付き、ごはん付き等など、オーダーのバリエーションはそれなりに豊富です。
厨房内にいるミドルオフィス的なスタッフさんは、店頭で客を裁くフロントオフィス的スタッフさんからオーダーを聞くと、まだ食器棚にあるどんぶりをオーダーに沿って並べ替え、人数別に組み合わせて間違えないように第一の段取りをします。どうやら、どんぶりのサイズと色柄で、オーダーを区別しているようでした。
厨房はカウンターの目の前なのでスタッフさんの動きは全て客から見えます。麺を茹でてどんぶりに入れるバックオフィス的スタッフさんは、ミドルオフィス的スタッフさんが準備したどんぶりでオーダーの中身を確認しながら、作業台の上にどんぶりを並べ、麺が茹で上がる間に醤油ダレを注ぎ、刻み葱を入れ、スープを注いでいきます。麺が茹で上がったら、普通盛りと大盛りの麺の量を勘だけで(重さを計ったりせず)ざるで取り分けてどんぶりに入れていきます。一度に作るどんぶりは6杯ずつと決まっているようでした。
ミドルオフィス的なスタッフさんは、食事を終えた客のどんぶりを素早く食洗器にかけつつ、次のオーダーの準備として、食器棚のどんぶりを並べ替え、組み合わせています。その合間も無駄なく、チャーシューやメンマなどのトッピングを乗せていきます。
フロントオフィス的スタッフさんはひっきりなしにやってきて行列に並ぶ客のオーダーをお店の外で見ながら、もうすぐ食事を終えそうな客のテーブルを見極めて、次に入店させる客のオーダーを店内のスタッフさんに伝えています。
ラーメン自体ももちろんとてもおいしかったのですが、全体が流れ作業のようで無駄がなく、オーダーミスもないので安心してラーメンを堪能でき、私は入店から30分たらずでとても満足してそのお店を出ることができました。外食業の基本ですね。ピーク時オペレーションの無駄を極力省き、回転率を上げることを徹底していました。客にもストレスがないのでWinーWinです。
ちなみに今日そのお店で客から見えるところにいたスタッフさん3名は全員外国人でした。みなさん流ちょうに日本語をあやつり(おそらく3名の母語同士ではお互いに意思疎通できない様子)、スタッフ同士はもとより、客ともしっかりコミュニケーションをとって上質なサービスを提供してくれました。
たしかに日本社会にとって有害な外国人も残念ながら一定数存在します。そのような外国人には早急に出国してもらい、二度と再入国しないでほしいと強く思います。しかし一方で、外国人の勤労なくしてはラーメンを食べることも難しくなるかもしれないという切迫した労働市場の現実もあります。上述の流れるようなオペレーションも、おそらく当初導入時には日本人のオーナーさんから厳しい指導を受けたものと想像しますが、開店前から行列ができる有名ラーメン屋さんを今は外国人スタッフ3名で問題なく切り盛りしています。
もっとていねいにわが国労働市場の現実を見て、バランスをしっかり考えて外国人と共生していかないと、私たちの日々の暮らしは早晩成り立たなくなるかもしれない、改めてそう感じるきっかけとなった一杯のラーメンでした。