外免切替という謎の手続き

さすがにホテル住まいの外国人に免許切替を認めるというのはルールとして抜けが多すぎます。常識的に考えて最低1年以上の在留資格があり、日本人と同じ学科・実技試験を受けることくらいは日本の免許発行の最低限のルールにしないと理解に苦しむ制度です。

海外で現地の免許に切り替えるのは、相当面倒な手続きが必要でした。あまりに面倒すぎて運転免許取得を諦めた国もありました。一方、取得は面倒ながら一度取得してしまえば、永久免許になった(今は廃止)国もあり、その国の周辺も含めて、旅行で再訪した時などにも有効期限さえ残っていれば、正規の運転免許や身分証明として使えたので、確かに恩恵はありました。

ただ少なくとも私が暮らした3つの国では、まず有効な現地在留資格を保有していることが運転免許取得または切替の必須条件であったことは言うまでもありません。わが国では、ホテル住まいの観光客にまで認められていたことにとにかく驚きました。早急な法改正をお願いしたいと思います。

ルールの適用が悪い意味で硬直的過ぎることに原因があるのではないかと思います。ルール通りなら中身が悪手でも認めるという考え方は、手続き上不備があるから良手であっても承認しないことの裏返しでもあると思います。手続きの正確性が優先され、本質的に重要な要素の確認が疎かになってしまっているのではないかと感じるこの事態は、とても怖いことだと思います。

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