選択的夫婦別姓について

以前、この投稿でも触れたのですがhttps://ktanaka-capls.com/current-affairs/2752/、今年の通常国会では最終決着しないようです。いまは、コメの問題やトランプ関税等、消費税をどうするか、などなど他にも議論すべきテーマがたくさんあるので、選択的夫婦別姓の優先度は少し落ちたのかなという印象もあります。

しばらく前に、LGBTQを開示されている方と選択的夫婦別姓についてお話する機会がありました。その方の最大のコンサーンは、「同姓同士での婚姻はできるようになったが、別姓が使えないと仕事で困る。」という次なる悩みでした。なかなか深いテーマです。

個人的には、選択的夫婦別姓の最大のネックは、選択権を主張する大人が子供の選択権を奪ってしまう、または将来子供がどのようにその家庭環境を受け止めるかについては先送りする、という根源的矛盾にあると思っておりましたが、その方のケースは、子供の姓とはまったく違う次元の問題です。軽々に結論を出せないテーマであることを再認識しました。

選択的夫婦別姓より、カトリックの国で採用されているような両親の姓をひとつづつ引き継ぐやり方の方が(戸籍システムの大改修が必要で社会的・経済的コストがPayするか否かは別途精査してほしいところですが)、ソフトランディングできるのではないかと思います。

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