残念ながら、外国人によるトラブルが最近増えているように感じます。絶対的な人数が増えれば統計学的にも仕方がないのでしょう。しかし大多数の外国人在留資格者は日本のために貢献してくれているだけに、一部の方の身勝手なふるまいで、全体の評価が下がるのはとても残念です。
飲酒運転の上にひき逃げとか、禁止されている富士登山で遭難したりとか、信じられないケースは問題外としても、まあ細かいトラブルは数えたらきりがないのかもしれません。やはり外国人として一定期間日本に暮らすのであれば、まずは日本のルールをきちんと守ってもらうことが在留資格を取得する前提です。
私は3か国に11年間、外国人として暮らしました。常日頃から駐在員仲間ともども気を付けていたのは、日々の生活や社会活動で現地の人々に不快感を与えないよう配慮し、現地の歴史・文化はもとより、習慣や価値観に最大限の敬意を払うことでした。
多文化共生という言葉ができて久しいですが、多文化共生とは、外国の人たちのやり方に安易に譲歩したり、無理に包摂しようとすることではなく、最初の一歩は、日本のルールやマナー、価値観をきちんと理解してもらい、外国人の人たちに日本での日々の生活にきちんと取り入れてもらう努力が必要なのだろうと、最近強く感じます。