いまの日本人にとって本当に必要なことを考えるきっかけとなった選挙

参議院議員の選挙が終わりました。この選挙結果に対する評価は後代の歴史家にお任せするとして、盛んに取り沙汰された外国人問題について、今の我が国に本当に貢献している外国人の方々のなかには、外国人問題が今回の選挙の争点になっていることや、その具体的意味や中身までは正確に理解できない人も多かったのではないかと思います。

選挙での議論については、ネイティブレベルの日本語力が必要なことに加えて、日本社会の様々なコンテクストを熟知していないと完全な理解は困難だろうと思います。お恥ずかしながら私も、海外駐在時、現地で行われる選挙のことをきちんと理解するのは本当に骨が折れる仕事でした。

もちろん、我が国の貴重な水源を買いあさったり、北海道で森林を違法伐採したり、違法民泊を運営したり、我が国の玄関である成田空港で白タク営業したり(日本では絶対に起こらないと思っていたので、本当に恥ずかしい)、とりわけ都心の高額不動産を短期転売しているようなごくごく一部の外国人に対しては(売る側への規制も含め)、必要なルール改正や厳格な処分の導入を可及的速やかに実行していただくことを期待します。特にそれを争点として躍進した政党には重い政治的責任があります。

他方で、我が国にとって欠かすことができない大多数の外国人のみなさんの人権を尊重し、生活をきちんと保障していく、そうした、現実をきちんと理解して社会の中に適正に反映する取り組みが、ほかでもない我々日本人にとって必要かつ重要であるということを改めて認識させられる選挙でした。

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